「アリスは良い子だね」
サラサラとシェルが私の髪を撫でる。優しく撫でられてくすぐったい気分にり、ここに来て二人目の友達が出来たと実感した。
「ところでアリス、お前何故あの狂い兎の服なんぞ着ておるのじゃ?」
シェルが不思議そうに私を見る。私の頭の上には〔??〕マークがポンポンッと出る。
「ああー、そういえばそのコートうちの兎さんのだ!」
狂い〔兎〕?うちの〔兎〕?待って、嫌な予感がするんだけどυ嫌違う、いくらメルヘンな夢でもそれはない。猫耳は有りでもさすがに兎のは男性的にキツイだろυ
「…兎?」
一応慎重に聞いてみる。そうするとシェルはあからさまに苦い顔をし、エースは軽い感じの笑みを崩さずニコニコしている。
「そう、あの口煩い兎、ウィズリス=ホワイトじゃ!!」
「うーん、俺の同僚でこの国の宰相閣下だよ。すっっごく面白い人なんだぜ?」


