「アリス…、ふふふ、お前余所者だな?」
ボーっと見とれていると、女王様、シェセリアが楽しそうに話している。
「えと、そう…みたいです」
キティにも言われた単語。この世界ではない世界から来た者、という意味らしいが…
「その呼ばれた方、何か嫌なんですが」
何だろう、仲間外れにされた気分。ちょっと寂しい
「ふむ、確かに。言われて嬉しい呼び名ではないな、よし、アリスと呼ぼう。わらわはシェルと呼ぶが良い」
「へ!?え、あ、ありがとうございます!!!」
怖いけど、意外に優しいのかな?
「それから、敬語も辞めよ」
「ええ!!?」
私が驚くとシェルの眉間に皺が寄っていく、顔の造形があり得ないほど整っているためこんな顔しても美しさが崩れない。
「なんじゃ?嫌なのか?」
「違います、じゃない。違うよ!!嬉しいの、仲良くしてね?シェル!!」
いっ、言わないと首をはねられるぅ~!!!


