「えええ!!?お姉さん!?」
「アリスって趣味悪いの?」
長剣突き付けているエースにまで心配された。女王までちょっとびっくりした顔している。
でも、やっぱりカッコいい。何だろう、憧れるんだよね…
『お前…』
「……へ?」
女王様が近寄ってくる、薔薇の香りの中、微かに甘い香りが混じる。
『エース、剣が邪魔じゃ!!』
「えーー!!」
ブーブー言いながらもエースは長剣を首筋から離す。変わりに女王様の綺麗な手が頬に伸びてくる。
『面白い子だね、わらわはシェセリア=アークス=キングダム。お前は?』
「……ええ?!」
私が驚きに呆然としていると、女王様はイライラとし始めた。
『お前の名じゃ!!早くせぬと首をはねてしまうぞ』
「っ!!?あ、アリス。アリスって言いますです女王陛下!!」
緊張で言葉使いが変だ…


