「アリス…」 暖かくてとてもいい匂いを感じながら、私は眠っていた。 「アリス」 「…ゥンッ」 低く柔らかな声が耳をくすぐる。それがまた心地よくて、私は身体の力を抜く。 「アリス…」 今度は囁くと同時に耳たぶを、あま噛みされた。流石に身体が反応する。私はうっすらと目を開けた。初めに見たのは、燃える様な深紅、まるで石榴石(ザクロイシ)の様な零れそうな瞳。 「アリス…」 唇に、柔らかい物が当たる。その瞬間右手に痛みが走った そして私はただ、あの深紅の瞳に魅了された…