「もしかしてお姉さん、余所者?」
「…??、余所者って何?」
てか、テンション高いなυ………可愛いけど
「そっ、ここじゃない世界から来た人の事だよ」
なんかゲームみたいな話ね、よく読むファンタジー小説みたい。
そして、何故か手を引っ張られながら森の小道を歩かされる。矢印看板はみんなデタラメな方向を指していて、【お腹が空いたらこちら】や【眠いならこちら】、【紅茶を飲むならこっち】等、店の宣伝だったりなかったりするのが書いてある。
「ここは…何処なの?」
そう言うとさっきまで先が見えなかった道の終わりが見えてきた。そこまで暗くはないが、やはり出口の方が明るい。


