~不思議の国のアリス~




「そうだ、そうだ。お姉さんにしよう♪」



にゃははは♪と笑いながら抱きついてくる。私と同じぐらいの背だから鼻が肩にぶつからずにすんだ。



「お姉さんって…」





「こっちの方が新鮮な感じでしょ?」



ど、どの辺が新鮮?



何で、何で、どこからこういう展開に!?



「んん?」



クンクン、クンクン、とキティが私の側で鼻をヒクヒクさせる。




「な、何?」





「ああ―――!!?この匂い!!!」




いや、だから何?え、私臭い?匂うυ




「よく見ればその服、白の方の兎さんのだ!!」



はい?



キティは興奮しながら私が着ているあのロングコートを引っ張る。