教室に居たくない明美は走って出て行った。それを待ってたかのように景吾も後を追いかけた…

「あの男最低大嫌い」

すると、声がした…

「悪かったな最低で」

明美は立ち止まって振り返って見たら後ろに景吾がいた…

「何で!嫌来ないで」

「作戦通りだな」

そう言って景吾は明美に近づいてきたので、走ったけど男の足には敵うはずはない。捉まってしまい…

「抵抗しても無駄だよ」

「どうして私に構うのよ!」

「俺に興味がないから」

その答えに呆れた明美は…

「はぁ?」

「俺に興味がない女を自分の彼女にしたいだけ」

頭にきた明美は…

「アンタ馬鹿じゃないの!自分に興味がないからって、そんな女を彼女に出来る訳ないじゃん」

「アハハハ…馬鹿はお前だよ」

「何でよ!」

「お前は絶対に俺に惚れるぜ」

「好きにならないよ」

「嫌、お前は俺を好きになるよ」

「そう?勝手に言ってれば!私は教室に戻るから」

明美は教室に戻った。残された景吾は…

「俺に惚れない女はいない!楽しみだ」

ターゲットにされた明美は景吾に振り回される事を知らなかった…