世間一般には知名度は低く、知っている人は限りなく少ない。 だけど、知っている人は知っている。 都会を避けた、過疎化が進んだ村にある市役所の隠し扉を越えた先にあるのが ここ、死役所。 普通と変わらない風景の中に、黒いスーツに身を包んだ女が立っていた。 それが受付の女。 死役所を管理する者…。