【着信1件】
【メール2件】



ケータイを開くと、誰かから連絡があった事に気がつく。


いつの間にか、部屋は薄暗くなっている。

まだ5時2分か。

もっと長い時間眠ってた気がしたのに…。

体はまだ微妙にダルさが残ってるけど、薬がきいて下がってるみたい。

のっそりと体を起して着信を見る。



高島君だ。
…4時13分

学校が終わったくらいかな。
メールを開くと、友達のフォルダーと高島君のフォルダーに1件づつ。



なぉだな。



そう思いながら開くと、やっぱりなぉ。


メールには私の体調を案じている内容が書いてある。

部活前に急いで打ったのか、いつもより絵文字が少ないけど
心配してくれてる気持ちは、しっかり伝わってきてセンチになってる私には心にしみる。



高島君のメール。


一瞬開くのをためらったけど、やっぱり見たくて開けてみる。


あんな事があっても、心のどこかで

"心配してメールくれたのかな?"

とか甘い言葉がそこに在る事を期待してしまう。


バカな私。


大体、高島君は私が見てしまった事にも気がついていないだろうし。


何にもなかった様にメールがくるんだ。



ポチ…