白い月〜destiny〜

宮川は自分も努力するが 他人の努力も認めるし 困った人には手を差し延べる そういう奴だ。


こいつ 意外と人間できてるんだよな。

駅への帰り道で僕は宮川の顔を見ながらそんな事を考えていた。

「なんだよ 人の顔をじっと見て。俺にそういう趣味はないからな。」


…口の悪いのがたまに傷だけど。


僕達は途中の喫茶店でコーヒーを一杯飲んで行くことにした。