白い月〜destiny〜

美月はハッと顔を上げたが またすぐに俯いた。

「優。本当にごめんなさい。お願いだから…許して。」


美月は震える手で布団を握りしめていた。

僕はそんな美月を見て 今すぐに抱きしめたい衝動に駆られたが我慢した。


「もし美月が本当に反省してるなら…許してやってもいいよ。」

「本当?」


「ただし。今から僕が言う三つの条件をのむ事ができたらね。」

「え…?条件って?」


僕はわざと怒ったふりをして言った。

「それはまだ言えないよ。のむの?のまないの?どっち?」


美月は小さい声で言った。

「のむよ…。」