白い月〜destiny〜

僕達に気を使ったのか それとも気まずかったのか 今回の仕掛け人の二人は早々に帰って行った。

病室には僕と美月の二人だけが残り 少し気まずい空気が流れていた。

僕は一言も話さず 腕を組んで椅子に座っていた。

美月は何度も僕をチラチラ見ていたが 耐え切れなくなったのか 口を開いた。

「あの…ごめんね?悪気は…なかったんだよ?」


僕はまだ黙ったままだ。


「優。本当にごめんなさい。」


それでも僕は黙ったまま。


「ねえ…優…。」


美月は泣きそうな声で言ったけど 僕は返事をしなかった。


もう僕は怒っていなかったけど…ある事を考えていたからだ。

どうやって美月に切り出そうかと…。