白い月〜destiny〜

「内山…。早く美月に会ってやれよ。」

宮川は鼻をすすりながら 僕を立たせた。


「さあ…。内山…。」

僕は宮川に背中を押され 静かに横たわる美月のそばに行った。


晴香が美月に話しかける。

「良かったね。美月。内山さんが来てくれたよ…。」


僕は何も言えず 美月を見下ろしていた。

額に包帯を巻き 頬に貼られたガーゼには血が滲んでいた。


女の子なのに…。

顔に傷をつけたなんて かわいそうに…。


僕は美月の頬にそっと触れた。

美月の体はまだ温かく…まるで眠っているようだった。