白い月〜destiny〜

宮川は震える声で話した。


「美月が…事故で…。車に…。」



僕は目の前が真っ白になった。



「美月は…今…どこに…?」



「救急車で運ばれた。美月の働いている病院だ。意識を失って…。」



僕は宮川が話している途中で電話を切るとそのまま階段を駆け降りた。

駅の外に出ると　すぐさまタクシーに乗り込んで行き先を告げた。

僕の心臓は　全力疾走をした時と同じように早く動いていた。


美月。


大丈夫だよね？


病院に行ったら　いつものように笑うよね？


「大袈裟だよ」って笑うよね？


頼む…。


どうか…無事でいてくれ！