白い月〜destiny〜

駅の改札を通り抜け エスカレーターが混んでいたので階段を上った。

階段を上がりきったところで携帯が鳴る。


美月かな?


しかし画面に出ているのは宮川の名前だった。


なんだ宮川か。

今から店で会うっていうのに何の用だろう?


僕はなんとも得体の知れない不安を感じて すぐに出るのをためらった。


直感…だったのかもしれない。



「…はい。」