白い月〜destiny〜

「えっ そんな申し訳ないですから。」

恐縮する私にお義母さんは言った。

「いいじゃないの。遠慮はなしよ。」

すると優が言った。

「新しいの頼めば?」

「い いえ。じゃあ…お義母さんのを少し頂いていいですか?」

「美月。何も母さんの食べかけで我慢することないじゃない。」

するとお義母さんは優をちらっと見て言った。

「別にいいじゃないの。もうすぐ本当の親子になるんだし。」


「えっ!母さん…?」

優は顔を真っ赤にして 声はちょっと裏返っていた。


本当の親子に…。


「はい。よろしくお願いします…お義母さん!」


「えぇ!美月!?」

優はますます顔を真っ赤にした。


「それじゃ 美月さんの食べかけは父さんが…。」

「いや。僕が食べるから。」


楽しい家族団欒だった。