白い月〜destiny〜

ここが優の家なんだ…。

庭にはいろいろな植物が植えてあって 四季それぞれの美しさを楽しめそうだった。

車のドアを閉める音に気付いた優の両親が外に出てきた。


私は丁寧にお辞儀をした。

「はじめまして。相原美月です。」


「まあ。思ったとおりステキなお嬢さんだこと。今日は来てもらってごめんなさいね。」

「いやいや。まさかこんなに美人のお嬢さんだとは。優にはもったいないな。」


優しそうな御両親。


優は顔を赤くして言った。

「こんな外で話さなくてもいいじゃない。家に上がってもらおうよ。」


「それもそうね。美月さん。上がってちょうだい。」

「はい。おじゃまさせていただきます。」

私と優は顔を見合わせると微笑み合った。