白い月〜destiny〜

「おっ これいいね。あっこれもかわいいんじゃない?」

「…。なんか優 楽しそうだね。」

「えー?そう?あっこれにしなよ。下はこのスカートで上はこれね。」

優はポイっと私に服を放り投げてきた。

「今日はこれにしなさい。」

とりあえず私は優の選んでくれた服を着た。

優は私を見てはしゃいでいる。

「うん。かわいい。最高。」

「そうかな。」

私も悪い気はしなかった。

「自分の恋人に 自分の選んだ服を着せる。男のロマンだから。」

「男のロマン?」

「そう。男のロマン。そしてその服を自分で脱がせ…あいたっ!」

私はバックで優の頭をポカリとたたいた。

「変な事言ってないで。もう行きますよ。」

「…はい。」


今日の優は楽しそう。

そして私もすごく楽しい。

こんな日常に優がいるだけで。

すごく幸せ。