ピピッ ピピッ ピピッ…

目覚まし時計が鳴った。

私はすでに目覚めていたが いまだベッドの中であれこれ想像を膨らませていた。

やっとベッドから抜け出しシャワーを浴びると 鏡の中の自分の顔をじっと見つめた。

母はどんな人なんだろう。

私と似ているのだろうか。

歳はいくつだろう 優しい人かな。

好きな物は…。

私は苦笑した。

それは母に聞けばいい。

今日会えるのだから。


TVのお天気キャスターの声が聞こえた。


『今日は夕方から夜更けにかけて雨になるでしょう…。』