僕は会社に着くとエレベーターが来るのを待った。

今日は夜から明日の朝まで仕事だ。

家で一人悶々と過ごすよりはましだろう。


あれから三日たつが美月からの連絡はなかった。

謝ろうと思い 何度か携帯を手にとったが…僕にはその勇気がなかった。


誰かに背中をたたかれる。

宮川だった。

「お疲れ!…なんだよ内山。どっか具合でも悪いのか?死人みたいな顔してるぞ。」

「いや ちょっと…。」

僕達はエレベーターに乗り込んだ。