白い月〜destiny〜

二人で甘い雰囲気に包まれている中 僕のお腹が鳴った。

「…。弁当食べたいんだけど。」

「はいはい。優は質より量だもんね。大量にあるからどうぞ。」

美月は小さく舌を出した。

「そんな風に言わないでよ。早速食べよう。」

さすがに外で食べるのは寒いので 車の中で食べることにした。


僕は一口食べた。

「…うまい。」

「本当?」

「うん。美月も早く食べないと 僕が全部食べちゃうよ。」


それは無理でしょと言って美月は笑ったが すごく嬉しそうだった。