白い月〜destiny〜

「今もこうしてくっついて。離れたくないんだね。」


僕も同じ気持ちだった。


「そうだよ。僕達はもう離れないんだ。一度くっついちゃったんだから。」

「かなり強力な磁石だね。」

「うん。強力だよ。」

僕達は笑うと目の前の海に視線を戻した。


いつの間にか船は 海と空の交わる場所へと到達し 二人の見守る中 淡く溶けていった。



そう…僕達は離れない。


この出会いが運命なら。