白い月〜destiny〜

美月は口をへの字に曲げて怒っている。

こんな状況でも僕は楽しかった。


一緒に出かけたり けんかしたり。

僕達は他の恋人達と何も変わらない。


違うのは…僕の恋人は美月で 美月の恋人は僕…そのことだけだ。


僕が一人で嬉しそうにしているのを見て 三月は怒る気が失せたようだ。

そんな美月に僕は言った。


「ほら!着いたよ!」