白い月〜destiny〜

確かここだよな…。


一本だけずば抜けて高い木があり その下に細い横道がある。

僕はハンドルを切った。

ここからはアスファルトではない でこぼこの道だ。

美月は少し不安そうな顔で窓の外を見ている。

僕はなんだか美月をからかいたくなった。


「ここって…出るんだって。」

「出るって…何が?」

僕は真剣な声で言った。

「この世に未練を残して死ん…」


「キャー!!!」