白い月〜destiny〜

係員にチケットを渡し 半券を貰うと 僕達は5番シアターに入った。

もちろん席は隣同士だ。

「私 映画見にくるの久しぶり。なんだかドキドキしてきちゃった。優は映画館でよく見るの?」

「僕も久しぶりだよ。毎日家と会社の往復だからね。」

そうなの?と言って美月はクスッと笑った。


回りの人に気を使って小さな声で話すため自然と体が近づく。


僕の心臓はバクバクで 美月に聞こえるんじゃないかと内心ハラハラした。