先生が来てホームルームが始まろうとした。
《ガラガラッ!》
勢いよくドアを開け、入って来た。
『先生!俺遅刻ですか?』息を切らして入って来た人は裕也君だった。
『まぁ、、、良いだろう、早く席に着け。』
『先生、ありがとう!』
彼は私の後ろの席に着いた。彼が通った後には爽やかな香水の匂いがした。
『おはよ。』
彼は私に笑顔で言った。
『ぉ、おはよう!』
照れながら私は返事をした。
そしてホームルームは終わった。『ひろみ〜高橋裕也君カッコ良くない?』
玲が話しかけてきた。
『玲には慶君がいるでしょ。』
『はぁーい!』
二人は目を合わせて笑った。
『ひろみ、裕也君好きでしょ!』
『えっ!』
私はドキッっとした。
私は初めて自分の気持ちに気がついた。
『でも、裕也君って結構たらしみたいだよ!』
胸がチクっとした。
彼を見ると沢山の女の子に囲まれていた。
『本当だ!ヘラヘラしてばかみたい!』

私はあなたの事を何も知らずにこんな事を言ってしまったね。
あなたは死にそうなくらい苦しかったのにね。