首の付け根から、腕の付け根まで、順々に揉まれる肩。 「もう少し強く」 「こう?」 「もう少し内」 「ここ?」 「そこの下」 「背中のほう?」 求めれば、 鈴璃のして欲しいままに動いてくれる弟。 鈴璃は、心身ともに至福。 弟の手は今、鈴璃の黒髪の下にもぐり背筋を順にほぐしている。 上から下に、背骨の両横を圧し撫でる手指。 このまま寝転がりたい気分。