身長差15センチの関係 3


鈴璃は、弟を見る。

弟は、居間のドアに身体を隠すようにして困る。

これ以上困らせると、逃げてしまう。

「いいわ。それは訊かないから、肩もみをお願い」

「うんっ、ここで待ってる」

元気になる弟。

鈴璃としては気になるところ多大だが、弟の手でしてくれるらしい肩もみは魅力。

肩もみというと、薄着にしてきたほうがいいのだろうか?

「待っていて」

とっとっとっ。
鈴璃は軽い調子で階段を昇っていった。