「まあ、仕方ないか~。無理言うと、草壁さんが困っちゃうものね」
諦める女生徒達。
お金は欲しいけど、そのせいで私欲のために不正を働く鈴璃を見たくない。
清く、正しく、なんでもできる、袖の下など絶対効かない女。
それが女生徒達があこがれる鈴璃。
ホント、なんでも上手くできるけど、恋愛だけは思い切り不幸している女。
それが女生徒達が応援する鈴璃。
女生徒達は気をとりなおし、
設けの代わりにメイド鈴璃の質向上を謀る。
「草壁さん、リボン、このリボンもつけてみて!」
鈴璃は、嫌がらずされるままに髪を預けた。


