廊下のカーテンの隙間を押さえる香織が、冗談めかして言う。 「こらこら、私の鈴璃の肌を安売りしないの、早く着せて。外の男子をこのままにしすぎると人生捨てて襲ってきちゃうよ」 一斉に廊下側をみる女生徒達。 香織の言葉は確かに冗談であろうが、言われるとカーテンの向こうで、 締め出された男達が発する嫌~な空気が透けて見える。 「はははは……」 苦笑いする女生徒達。 「というわけで手早くね」 舌を出して言う香織に従って、てきぱき衣装を着けだした。