代わりに声にするのは、別のこと。 「学園祭、今年も家族用の招待状を渡すから来なさいね」 「うん、いくよ」 笑顔。 間近でこちらを向く。 「今年のお姉ちゃんはウエートレスするんでしょう?楽しみにしてるね」 「そう」 鈴璃は何でもないという顔して返事をした。 その日の夕食はとても美味しく、 学園祭では、 きりきりと働くウエートレス姿の鈴璃が、他の生徒達にも見られることが確定した。