「僕にも作れるぐらい簡単?」 訊ねる高志。 鈴璃は、弟の持つかごにパスタを入れて答えた。 「ううん、今日は少し難しいのにする」 「えーっ」 抗議する高志。 鈴璃はその袖を引き、また歩き出す。 「美味しいのをつくるから、文句をいわずについて来なさい」