身長差15センチの関係 3


「というか、お兄が早く車を買って迎えに来れるようになってよ。自転車も積める車で、アホって何?可愛い妹を守りたくないの?」

香織は、言いたいことを遠慮なく続けている。

鈴璃は、それを聞きながら小さく笑んだ。

「鈴璃は電話しなくていいの?」

鈴璃の視線を感じ、携帯との会話を続けながら、目をむける香織。

「そうね」

鈴璃は返答して、自分の携帯を出した。

ボタンを押し、呼び出し音が鳴る部分を耳に近づける。

「はい、草壁です」

弟が出た。