2-1 鈴璃の帰宅路 そんなこんなで、残りの作業を特急で終えた執行部。 鈴璃は何とか昨日よりは早い電車に乗りることができた。 十数分、 隣に立つ香織とともに混み合った車内で揺られ、駅への到着と同時に並んで外に出る。 早いと言っても改札口を出れば、 待っていたのは夜の暗さ。 電車に乗っているうちに消えてしまった夕日にかわり、あちこちの外灯が部分部分を照らしていた。