「先輩、それ何です?」 「写真ですか?」 興味津々で後輩達がよって来ると、鈴璃は写真とディスクをしまい込んで、背筋を伸ばした。 切りそろえられた髪が背中で揺れる。 「なんでもない。休憩はおしまい」 副会長にまた取り押さえられている会長にも目をとめ、近づく後輩に言う。 「残りの仕事を早く片付けましょう。毎日続けて帰りが遅くなるのは、良くないわ」