「おーい、鈴璃、息しないと死んじゃうぞ」
時間にして10秒を少し突破。
突然のプレゼントに息を止めていた鈴璃。
目の前で香織に手をひらひらされ、
我に返った。
「びっくりした?私らが卒業した後、中学でこんな授業をやってるんだって」
ひそひそ声で続ける香織。
「なんでか知らないけど香奈が高志君のこんな写真持ってたから、データごともらってきちゃった」
香織は、持っていた写真を鈴璃に手渡し、
さらにポケットに手を突っ込んでごそごそと探り、追加でミニディスクを差し出した。
「デジカメで撮った写真らしいから。これでいくらでもプリントできるよ」


