彼から渡された焼きおにぎりと、 後ろの仲間から渡されたおにぎりを、 幸せな空気と一緒に包む女子生徒。 「150円になります」 ひとつ50円の学生価格でお客に手渡し。 「ありがとうごいましたぁ」 笑顔で見送って、 受け取った硬貨をお菓子の空き缶で作った会計箱に入れる。 ちゃりん、ちゃりんと響く音も、なんだか暖かく聞こえる。 同世代で普通に交際すれば、普通にこういう感じになれるのかな。 鈴璃は思って、弟を見る。 弟は、今度はじーっとおにぎりが焼ける様子を注目していた。