ぽわっ。 自分にも見せてくれた笑顔に、鈴璃も幸せ。 「行こうか」 さりげなく腕をとったまま並んで歩く。 ばいばーい。 と、後ろで手を振っている女生徒は、 申しわけないけど気づかないふり。 鈴璃はかなり意地悪になった自分に、 それはダメだと叱るが、 弟をひとり占めにする魅力には敵わない。 遠く、お化け屋敷を離れてから、 そっと振り返って、 すでに別の客の相手をしている女生徒に、謝罪の視線をおくった。