腕がひっこむと、鈴璃に抱えられたまま、左右の壁を指す。 「ほら、ここのところ切れ目があるでしょう。何か出てきそうだと思ってた」 弟の言うとおり、 鈴璃が通路の壁をみると、腕がでてきたところは、暗幕の端と端が合わせられて出来ていた。 気がつけば、何か出てきそうな感じ。 逆に言うと、鈴璃のように前の障子戸に気をとられると、気がつかずに脅かされる仕組みだ。 さっきの上からくる人形に続けて、二度もはまってしまった。