お化け屋敷の入り口には、これまた定番の白い和服を着た女幽霊が受付役をしていた。 「いらっしゃ~い」 照れのまじった幽霊声で、鈴璃達を迎えてくれる。 入場は無料。 教室ひとつがそのまま幽霊屋敷になっており、入り口から覗き込める部分は真っ暗。 耳をすますと奥から、チーンという鐘の音や、低く流れるお経の読み声が聞こえてくる。 そして、きゃーっと、叫び声。 「おふたりですか?」 訊ねる、幽霊。 「はい」 鈴璃が答えると、幽霊は入り口に掛けてあった風鈴を2回揺らした。 ちりーん。 ちりーん。