「そうか」 弟の目が輝く。 鈴璃が思ったとおり、 怖いお化け屋敷を期待していたようだ。 鈴璃は微笑む。 こうして弟とお化け屋敷に向うのはいつ以来か? 振り返って、昨年の文化祭でもこうして二人で入ったなと思い出す。 あの時の弟は小学生だった。 今と同じように目を輝かせていて、わくわくしていた。 今年は中学生。 並んだ感じ、弟の背はほとんど伸びていない。 弟には悪いが、 その変化のなさが鈴璃には嬉しい。 昨年から今日まで、ずっとふたりで並んで歩いてきた気分になる。