「それで、一緒にどこをまわる予定?」 「特に考えてはないわ。会ってから決める」 「そう、頑張ってね」 「何を?」 「なんでしょう?」 香織はおどける。 鈴璃は絡みあう代わりに、 香織にお勧めはあるかと訊いた。 「そうねえ」 香織は、いくつかの店や出し物をあげる。 「……で、D組の写真屋」 「香織が発案したと言っていたところね」 「うん。あとは、実際に通って面白いところがあったらメールする」 「じゃあ、私も」 ふたりは、明るく約束した。