身長差15センチの関係 3


4-6 鈴璃 おつかれさま

午後。
一時ぐらい。

他の店では、
まだまだ昼食時を感じさせる時間。

鈴璃は、
調理場の隅でペンを握っていた。

『ありがとうございます。こちらのメニューは完売しました』

小型のホワイトボードに、
生真面目な文字で、

挨拶の文字と品切れになったメニューを
つらつらと記入。

『午後からは、お茶とソフトドリンクのみの営業となります』

最後の一文をしめて、香織達に訊く。

「これでいい?」
「うん、おけー」