4-6 鈴璃 おつかれさま 午後。 一時ぐらい。 他の店では、 まだまだ昼食時を感じさせる時間。 鈴璃は、 調理場の隅でペンを握っていた。 『ありがとうございます。こちらのメニューは完売しました』 小型のホワイトボードに、 生真面目な文字で、 挨拶の文字と品切れになったメニューを つらつらと記入。 『午後からは、お茶とソフトドリンクのみの営業となります』 最後の一文をしめて、香織達に訊く。 「これでいい?」 「うん、おけー」