4-5 鈴璃の見送り お客の立場でも、 時間をかけてゆっくりという雰囲気ではなかったので、鈴璃の家族も早々に食事を終え席を立った。 「ごちそうさま」 席を離れ際、近寄った鈴璃に言う弟。 「お姉ちゃんの係りの時間が終ったら、迎えに来るから電話してね」 またひとつ約束してくれた。 ただ、香織や他のクラスメイトが、 ぴーんと周囲で聞き耳をたてているのが気になる。 「じゃあね」 「またな」 「しっかりね」 家族は、それぞれに声をかけて店を出ていく。