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「…朝か。」
まさか一睡もできないとは思わなかった。まぁいいや、学校行かなくちゃ。
支度をして、学校に向かう。
暁人くんの登校する時間なんてわかっているから、あえてズラす…なんかバカみたい。
昨日まで、その時間に登校していたのに、気持ちって不思議だな…
4限目まで受けて、みんなでお昼ご飯を食べる。昼休みはみんなでバカして、5限目からは少し眠くて、最後はホームルームもしっかり聞く…
そんな、普通の時間を過ごした。
だけど、だけど…何か足りなくて。
ふとした時に出てくるキミの笑顔が、胸を苦しめる。
どうしてなのかな、キミじゃなきゃダメなんだ。
やっぱり、過去にはできないんだ。


