つまり、愛






「色んなごめんなさいがあるんだけどね…何から言ったらいいか…わか、ないや。」

涙はポロポロ溢れてく。
キミへの想いごと、流れていってほしい


「え、急にどうしたの…?」


「…もぅ待ち伏せなんてしない、つきまとわない。…安心してね?」


「どうしたんだよ…」


「…『キライ』って言われたら、何もかもが終わりなんだ…

あたしも『キライ』になる努力する。
多分無理だけど。」


にっこり笑って暁人くんを見つめた。
どうして浮かない顔してるの?


キミの幸せがあたしの幸せ…っていつかきっとそう思えるようになるから。

待っていて。



「今日は、すっごく幸せだった。ありがとう。」

「…沙織!」



…初めて名前を呼ばれるのが、こんな時なんて…やっぱりキミは残酷だよ。





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パタンッ―…


何もかもが終わった。
だけど一つだけ終われないものがある。



それは、あたしのキミへの気持ち。



簡単には消えそうにないね。