「きゃっ」
「わっ」

部屋に戻ると、ドアのところで優奈と八合わせた。

「何処行ってたの?」
「ちょっと外の空気吸いに」
「そっか、私もちょっと出てくるね」

さすがの優奈もちょっと疲れた顔をして、カウンターの方に歩いていく。
部屋の中を見渡すと、さっきより少し疲れた顔をしているみんなの姿。
アキラくんは、何の御変わりもない様で…。
俺がさっきまで座っていたソファーには、だらりとジュンくんとレイマくんが寝そべっていた。
女の子達は中央にあるソファーに座って、仲良くメアド交換。

「俺もちょっと出てくる」

ヒロヤくんもそう言って、部屋から出て行った。

この状況からして座れるのは…、アキラくんの所だけ?
俺、あの人もなんかちょっと苦手だけど、何て言うのかな…。
嫌だって言う方の苦手じゃなくて、話しにくいって言う方の苦手だ。
でも、さっき笑ってたし…。

ちらりと視線を寄こせば、立ったままの俺に、アキラくんはチョイチョイと手招き。

「お隣、どーぞ」
「ど、どうも…」