「おいおい、男に興味持っちまったのかよ」
俺が嫌な顔をしているのに築いたのだろうか。
アキラくんは俺の手を引っ張って、自分の方に引き寄せた。
「何だよカッコ付けて…、そういうお前こそ、ショウに興味あんじゃねぇの?俺がショウと絡みだしたら、機嫌悪ぃ顔してさ」
「…お前には関係ねぇよ」
2人の間に、バチバチと見えない火花が散る。
俺の手を握るその手。
…あ、あれ?何だろ。この感覚。
なんか…、覚えがある様な…。
って、そんな事よりッ!!
なんか2人の目付きがヤバいぞぉ…。
こんな空気になった原因は、やっぱ俺…?
「あ、ワリィ、ちょっとヒロヤくんに吃驚しただけなんだ。俺は、大丈夫だから…」
スッとアキラくんの手から抜けると、俺はアキラくんがくれた水を飲み干した。
「ちょっと、外の空気吸ってくる」
優奈は男の子と話を咲かせているから、しばらく俺の隣に戻ってきそうにない。
女の子に話しかけられて変に嘘ついて、後でアレ?って言われるより…
一人になった方が、安全。
そして、耳鳴りがする程五月蝿い部屋を抜け出した。

