土曜日の今日は、大学の講義もないし、何のバイトも入ってない。
家でゆっくりゴロゴロしようと思っていたんだが…

「へぇ~、結構綺麗な部屋だね~」

何故かアキちゃんが、うちに来てます。
ぐっすりと気持ちよく寝ていたら、行き成り聞こえてくるインターホンの乱鳴。
何度もピンポンピンポン五月蝿くて、眠れるもんじゃない。
半分寝ぼけたまま時計を確認すれば、まだ朝の6時半。
玄関を開ければ朝からおめかしバッチリなアキちゃん。

何?と聞けば、朝御飯作って!と満面の笑み。

俺は返事も返さずに玄関のドアを閉めようとしたが、アキちゃんが強引に部屋に入ってきて、上がり込むと机の前に座り込んだ。

朝御飯くれるまで、ここから動かないからね、と。

…そうして俺は、仕方なくエプロンを付けた。