アキちゃんのスカートの中に、何かある!?
バッとアキちゃんを見上げると、困った様に笑うその顔。

わ、笑ってる場合じゃないって!!



コレ、痴漢じゃねぇの…ッ!?



その手を目で辿っていくと、アキちゃんの後ろにいるおじさんのものだった。
だんだんとおじさんの手が、アキちゃんの前の方に動いてきた。
でも、アキちゃんは慌てている感じとか、凄く嫌がっている感じはなくて
……ただ、困った様な顔しているだけで…。

その時だった。



「うわぁぁぁ…!?」



そのおじさんが、大きな声を上げた。

「ぉお、お、お前…ッ」

おじさんはアキちゃんを指差しながら、口をパクパクと空気を求める魚の様に動かした。
…何?どうしたんだ?
アキちゃんはおじさんの手を掴むと、満面の笑みで言った。

「あ~あ、おじさんスル相手を間違えちゃったね☆その代りにこの事は黙っててあげるから、おじさんも内密にぃ~」

大きく目を見開いて、おじさんは人の中に紛れて行った。

「……な、何?どうしたの?」
「さぁ?なんなんだろうね~?」